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眠ってるあいだに時はすぎゆく [音楽]

会期終了の近づくゴッホ展にはよ行かなあかん、
スティービーワンダーのNEWアルバムいつ出るんじゃ?、
intel導入でうちのMacはどうなんの?・・・・、
と、心休まる日がないのであります。

最近私は、アマチュアとして音楽を楽しんでいる人々のスタンスに好意を持つことがよくあります。
先日、趣味でシャンソンを習っている方の伴奏する仕事がありました。
知り合いの方を招いてのライブパーティ。
伴奏は、私のVn.と、ピアノ。
「先生らみたいな方に、うちみたいなおばちゃんの相手させて、申し訳ないわあ・・・、
 カハハハ・・・」
と、完全に大阪のおばちゃんノリ、60歳。
あわただしいリハのあと、
「いや〜、キンチョーするわ〜、カハハハ・・・」
でも、いざ本番が始まり、終盤ちかく、
「人生を歌う」
の前のトークのとき、
昨年秋、最愛のご主人を亡くされた話が。
涙まじりに、
「さっき歌った『スカーフ』(死んだ恋人が残したスカーフで、故人への思いを偲ぶ歌)なんかは、しばらく歌えませんでした・・・、でも、私には、歌がある、と思って、必死でしがみついて、乗り越えてきました。」
私も、泣きそうになりました。
だからって、その次の「人生を歌う」が、説得力のあるいい演奏だったとか、
そんなことを言うつもりはない。
ただ、「カハハハ・・・」と笑いながらも、
人生の年輪をしょって生きるおばちゃん、
そして、歌うことを心の支えにしているおばちゃん・・・・。
またまた、
「音楽って、いろんな側面があるんだ」
と、改めて思いました。
演奏する側が聴き手側に何かを伝える、というのが音楽のすべてじゃない。
音楽は、人生を彩る、ほんのちいさなできごとのひとつにすぎず、
でも、その彩りは、どんどん過ぎ去っていく毎日の景色を自分につなぎ留め、
生きていくことをぼんやり象徴する何かになったりする。

ミュージシャンである私の中の、「音楽」というモノに対する観点が、ますますわからなくなる今日この頃です。
そして、この日のピアノのU田氏、すばらしいピアニストでした!


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